米国女子サッカー2部 SDパルセイロ:GMのシーズン振り返り

この場を借りて、2023年シーズンのチーム活動の振り返りを行いたいと思います。
記録を兼ねた振り返りを通じて、私が個人的に感じたことや考えたことを中心にお伝えし、少しでもSDパルセイロというチーム/プロジェクトの本質を知っていただければと願っております。

チームに関する基本情報は以下のウェブページやSNSをご覧ください。

チームの方向性

このチームの統括をするGMという役割を頂いて、約6年が経ちました。0から始まったこのチームですが、発足当時はトライアウトを開催しても無名の我々のもとには人数はあまり集まらず、サンディエゴ出身の大学選手を全米からしらみつぶしに探し連絡をしてリクルートをしました。当時のヘッドコーチの力も借り、選手が何とか集まったところからなんとかチームがスタートして、期待と不安が非常に大きくそわそわしながらチームが発足したことを覚えています。
当時、大学を卒業して間もなく大学院に通いながら仕事をしていた私は、社会の未熟者であり、チーム運営は全くの未経験でした。そんな社会の私にとって、このチーム運営というのは何もかもが新しいことでありつつとにかくチームを回すことに必死になっており、今振り返ると恥ずかしながら選手のことや女子サッカーのことを考えるほど周りは見えていなかったように思います。ただ、そんな私にこのような挑戦の機会を頂けたことがただただ光栄で、自分にはこの使命を遂行する責任があると確信していました。
経験を重ねるごとに、チームの形や目指すべき方向が明確になりました。そして、今シーズンは特に、チームや女子サッカーに真剣に向き合うことができたと感じています。

当チームが存在する目的は、単に女子サッカー選手を育てるためではありません。それは、人を育むことです。
このチームで経験したことをもとに社会に影響を残していける人を創るということがこのプロジェクトの大きなゴールであり、それがサッカーのフィールドであったりそれ以外のフィールドであったり、何であろうと関係ありません。このSDパルセイロというチームを介したからには、未来への人材として社会へ飛び出していって欲しいと思います。自分のことだけ、サッカーのことだけを考ているような姿勢を持つ選手は求めていません。SDパルセイロは、人を育てるプロジェクトであり、偶然にもそのツールとしてサッカーチームとして活動しているに過ぎません。それが当チームの基本的なアイデアです。
ただ、女子サッカーチームとして活動する以上、もちろん選手一人ひとりがサッカー選手としてキャリアを歩み、目指しているレベルに到達できるよう全力でサポートをしますし、女子サッカー界貢献できるような人を育てる、そういったチームとして活動をするということは確実に目指しているものの一つであります。何より、私自身サッカーが好きで、夢のあるスポーツだと信じていますので、そういったパッションも運営側から間違いなく共に備えているということもお伝えしておきたいです。

チームを運営していく中で、抱えるメンバーに関しては細心の注意を払ってまいりました。コーチや選手を選定する際には、多岐にわたる要素を考慮することができると考えます。しかしながら、当チームにおいては、人選の決め手となるのは、「他者をリスペクトできる思考」「主体性」「向上心」「責任感」という価値観であります。

それらの価値観を共有できない方々が、何人であろうと、何歳であろうと、どのような経歴であろうと、これまでの間に関わっても、長期的な関係を築くことが困難となっております。年々、関わる人々が厳選されていく中で、特に人間性や信頼感に関しては、今シーズンでは非常に純度の高いものを築けたと自負しております。
このような価値観を共有し、信頼を築くことが、チームの強固な結束や成長に繋がることを強く信じております。これによって、当チームは独自の色を持ち、自負と誇りを持って認識することができました。

あるホーム戦の日、試合会場で観客の方にお声がけいただき、チームの雰囲気がとても良さそうだと関心されたことがありました。その時、その方がおっしゃったのは「このチームの雰囲気はトップダウンだと思う」という言葉でした。「芯のあるオーナー会社がチームを運営し、それに共感するコーチがいて、そして選手たちが集まっている。少なくともそういう流れができているように見える」との一言をいただいた際、私たちが実践しているアプローチがアメリカのサッカー界でも十分に通用することを実感し、非常に喜びを感じました。

しかしながら、これが本当に正しいチーム作りの方法なのかについては、現時点では確信を持って断言することはできないのもまた事実であり、この編成方法によって強力なチームが構築されたかというと、現時点では成果を示すことができていないからです。
サッカーという競技の世界では、勝利数の少なさは数値的な面での失敗を意味します。優秀な人材が集まりお互いに切磋琢磨できる環境が整っているからといって、それを言い訳にしてはならないと考えています。私たちのチーム作りをサッカーチームとして肯定する方法は、この姿勢を持ち続けながら運営をして、試合での結果を残し、選手一人ひとりが飛躍しキャリアを築いていくことによって証明されるべきだと考えています。

現時点では、私たちのチーム/プロジェクトはまだ完全に成功しているとは言い難く、改善の余地があることを自覚しています。しかし、それによって感じる成長の余地もあり、来シーズンに向けた新たな挑戦がより楽しみに感じるという思いがあります。

コーチの存在

2023シーズンも、2019年シーズンからチームを率いるステファニーコーチと共にチーム編成に取り組み、新たにアシスタントコーチとして彼女のライフパートナーであるメリッサコーチを迎え、新体制で挑戦しました。コーチ陣の存在は、選手たちとの直接的な関わりが多いことから、チームの雰囲気に大きな影響を与えます。そして、このシーズンは特に、ステファニーコーチとメリッサコーチの人柄が大いにプラスに働いたと感じられるシーズンでした。

二人のコーチの人柄には、与えられた役割を真摯に全うする責任感や、より良い環境づくりやチーム作りへの献身的な工夫、そして各選手への個別のアプローチなど、手を抜くことなく対応してくれる姿勢が見受けられます。特に、他者をリスペクトする姿勢が素晴らしく、フィールド内外を問わず、何かを選手に押し付けることは絶対にないという指導スタンスをとっています。
関わる選手たちが一定の大人としての自立心を持っていることもありますが、コーチ陣は選手一人ひとりが自分で考え、自立してサッカーと向き合えるようにサポートしているように見受けられます。WPSLというリーグはシーズンの期間が短いため、効率的な方法としては既存の戦術に選手をフィットさせることが求められるかもしれません。しかし、我々のコーチ陣は逆に、個々の選手の特性を活かしながらチームを構築する指導スタイルを取っています。なぜなら、この方法が選手一人ひとりの成長を促すものであり、共通の認識を持つ重要性に共感しているからです。

しかし、このスタンスにはもちろんデメリットもあり、短期間での戦術の取り入れや共通理解の深化に関しては課題があることも正直なところです。毎シーズンの課題として、シーズン序盤からチーム力を発揮することにコーチ陣も苦慮しています。
一方で、チーム全体が一体となり連動するシーンが増えるにつれて、個々の選手の良さがさらに引き立つことが魅力です。チームがより一体となり、相互のサポートが増えることで、それぞれの個性が輝く瞬間が増えます。

フィールド外では、私自身コーチ陣と多くコミュニケーションをとります。チームには30数名の登録選手を抱えながら、試合毎に登録できるのは最高20名までというリーグ規定です。
選手選びに関しては、試合のパフォーマンスだけでなく、練習参加の積極性や態度、個々の人としての振る舞いにも注目しています。全ての選手に対してフェアなチャンスを与えることを心掛けており、試合に勝つことが唯一の目的ではないと考えています。確かに、効率的なチーム作りを考えるならば、このような非効率な選手選考は避けるべきだとは思いますが、私たちのチームが目指しているのは人を育むことであり、この理念に全員が共感していますので、このような選考を行っています。

試合前には通常、おおよそのスターティングメンバーは決まってるのですが、ある日集合時間に遅刻した選手がいました。ロッカールームへの合流に遅れた程度の遅刻であり、試合に直接影響するようなものではありませんでしたが、それを見てコーチ陣はすぐさま彼女をスターティングメンバーから代わりの別の選手を起用しました。その選手へはいかなる理由があるにせよこの遅刻がチームにとってどれだけ大きな影響を与えるのかしっかりと指導をしてたのが印象的です。

「日本人は時間に正確で、外国人は時間にルーズだ」という言葉をよく耳にしますが、真剣に取り組む人々に限って、そのようなことは関係ありません。日本人であろうがアメリカ人であろうが、人としての大切な要素としてこのような意識が重要だと感じています。これはほんの一例ですが、SDパルセイロでは、こうした細かな感覚を自然と共有できていることが、非常にありがたいと感じました。

高め合う選手たち

本年度は、チームの約3分の1が、昨シーズンまたはその前からのリターニング選手となりました。私たちの方針やチーム作り、目指しているもの、そしてチームの雰囲気に共感して戻ってきてくれた選手たちですので、リターニング選手の多さがチームのまとまりを形成する上で重要な要素となりました。
高校を卒業したばかりの選手、現役の大学生アスリート、元大学生アスリートの社会人、またはメキシコやオーストリアでのプロ経験のある選手など、幅広いバックグラウンドを持つ選手たちが集まりました。年齢も17歳から29歳まで様々ですが、この多様性がチームのおもしろさを際立たせています。
色々な経歴を持つ選手たちの中で、彼らに共通しているのは、周りのことを気遣い、思いやる心を持っていることです。本当に優しい選手たちばかりです。自分だけでなく、仲間やスタッフのことを思いやる姿勢が、チームの結束を高めています。

今シーズン、参加した日本人選手は2名とも常に笑顔で、真剣にサッカーに取り組み、非常に能動的にチームに参加していました。ただし、英語でフルにコミュニケーションをとることは容易ではなかったと思います。
それでも周りの選手たちは彼女たちを受け入れ、関わりを持ち、年齢など関係なくリスペクトし合えている姿がうかがえました。
私自身、日本の高校を卒業後、アメリカの大学に進学した経験がありますが、特に生活の中では英語でのコミュニケーションがスムーズではないという理由で関わらない姿勢をとる人々もいました。そのような環境がかなり冷たいものであったように感じますが、幸いにもチーム内ではそのような空気が感じられず、日本人選手2名にとっては非常にありがたいことだと思いました。

そうならなかったのも2名の選手の人柄に起因する部分もあると考えます。2名に共通して見られるのは、何事においても向上心が高いことです。この向上心はサッカーのプレーに限らず、フィールド外の日常生活においても同様で、どんな経験でも学び、吸収しようというハングリー精神を感じました。彼女たちのこの姿勢を見ていると、この短期間で多くのことを経験し、次に生かして成長していって欲しいと心から思えました。

アメリカでチームとして試合をするという経験が初めての2名にとって、アメリカ女子サッカーのスピード感、フィジカル強度、足元の技術をねじ伏せ得る圧、たくさんの「初めて」を感じてくれたと思います。これまでやってきたサッカーとは全く違う環境の中で、通用すること今まで通りでは通用しないこと、たくさんの気づきがあったと思います。
自分たちのサッカーのイメージと周囲の選手のイメージが時にずれており、連携が上手くいかないこともありましたが、彼女たちは周りのせいにすることなく、その状況をどのように一人の選手として変えていけるのかを熱心に考えていました。
その思考や努力の方向性をもっていることは、これからの生活にプラスに生きることがたくさんあり、本当にこれからの彼女たちの伸びが楽しみになりました。

この2名が毎週ウィークリーレポートを書いてくれましたので、そちらも是非ご覧ください。

6月は「Pride Month」として知られる、LGBTQ+の権利を啓発するための活動が世界中で行われる期間です。日本ではまだあまり浸透しきっておらず、それによる活動を目にする機会は少ないかもしれません。
6月に入ると、世界中のプロチームなどがSNSのロゴを一斉にレインボーカラーに変更したり、LGBTQ+に関する様々な活動を増やしています。今シーズンはある日の練習後にキャプテンから、自分たちもプライドデーとして試合の際にレインボーのテープを身に着けて試合に出ても問題はないかとの相談を受けました。もちろんこのチームが選手一人ひとりの居場所として存在して欲しいという想いがあるため、二つ返事で許可をしました。

選手一人ひとりがLGBTQ+当事者であるかどうかに関わらず、そのコミュニティを支えたいという想いを持ち、それを自らの行動に反映させたいという強い意志が、チーム内でしっかりと表現された出来事でした。
アメリカでは日本よりもLGBTQ+に関することがオープンに受け入れられていると感じていますが、同時に宗教色が強い文化も存在し、それに反対する考えを持つ方々も多数いるという現実もあります。将来の社会の進展については不透明ですが、選手がプライドを持って自己を主張できる場をこのチームでは創っていきたいと改めて感じました。

WPSLというリーグ

Women's Premier Soccer League(女子2部リーグ)でプレーしており、前述の通りリーグのレベルが向上していると感じます。
我々は2018年からこのリーグに参入しました。当時は元々いたリーグオーナーの方が引退した直後であり、新しいリーグシステムを構築するタイミングでした。彼らの最初の目標はリーグを拡大することであり、全米各地域にチームを増やし、地域ごとにカンファレンスやディビジョンを設ける運営を進めていました。女子サッカー人口が多いことから、このレベルのプレー環境を整備する必要性があったという背景があります。また、各チームがリーグ参加費を毎シーズン支払う仕組みであるため、チーム数が増えることはリーグサイドのビジネスの安定にも繋がるという意図もありました。

しかしながら、この方針でチーム数が増え始めたところで、コロナ感染が大流行してしまいました。その結果、リーグは運営が難しくなり、一部のチームが消滅する事態も発生しました。SDパルセイロも3シーズンのプレーを中断せざるを得ませんでした。コロナ禍が終息し、再び参加チームが戻り、現在は全米各地に約140チームが存在し、勝ち進んだチームによる全米チャンピオントーナメントが行われています。
当初リーグがチームを増やすことに集中していた時期は、正直なところリーグオペレーションのクオリティに多少なりとも疑問を抱いていました。急速なチーム増加により、運営が追いつかない状況を感じることもあったからです。しかし、コロナ明けの昨シーズンと今シーズン、年々オペレーションのクオリティが向上していることを実感しまし、リーグは量を増やすフェーズから質を高めるフェーズに移行しつつあると感じます。
そのため、全体の選手のレベルも向上しており、試合スケジュールの組み立てもよりスムーズになっています。また、リーグ全体でライブストリームを導入し、全試合の撮影と放映の管理も行っており、各チームが選手の育成に注力できる環境が整ってきています。

アメリカのサッカーは男女ともに、独立した組織がリーグ運営を行っており、昇格や降格などのシステムはなく、2部は2部、1部は1部という形態を採用しています。しかしこれからますますクオリティが向上していけば、世界に誇れるリーグとコミュニティを築いていく可能性を秘めていると考えています。

女子サッカーコミュニティの中で

今シーズンでこれまでと大きく変わったという点では、サンディエゴ内にてSDパルセイロの知名度が上がっているということでした。女子2部リーグのチームはサンディエゴにおいて毎年3~5チーム存在し、年々いくつかのチームが経営上の課題により消滅していくこともある中、サンディエゴ内で最も長く継続して運営されているのは我々になります。
この長期にわたる運営実績が、知名度向上の一因となっていることは確かです。しかしながら、もう一つ大きな要因があります。それはサンディエゴのサッカーコミュニティの拡大です。

サンディエゴでは、2020年に男子2部プロチーム(San Diego Loyal SC)が発足し、続いて2022年には女子1部プロチーム(San Diego Wave FC)が誕生しました。そして今年、2025年に男子1部プロチームがサンディエゴで発足することが発表されました。
サンディエゴには以前から多くのユースチームが男女ともに存在していましたが、プロサッカーチームの不在だった時期に、こうした流れが生まれたことは非常に意義深いものと感じます。これによって、地元の若いサッカープレイヤーたちにとって身近に憧れるロールモデルが誕生し、サッカーへの情熱が一層高まっていることを実感しています。

観戦しに行った女子1部の試合では、5月31日水曜日の夜の試合で観客動員数9,763人。また、6月17日土曜日の試合で観客動員数25,515人を記録していました。これがアメリカの女子サッカーで起きている現実です。
これらの動員数は、サンディエゴの女子サッカーコミュニティがどれほど重要な存在であるかを示すものであり、また女子サッカー選手としてプレーし続けることの価値を強く感じさせてくれるものでもあります。同時にそのコミュニティでプレーを続けられることが非常に価値のあるものだと感じさせてくれます。

この日、スタジアム周辺ではローカルのビジネスがブースを出展し、またDJブースが設置され、子供たちが楽しめるゲームなどが用意されていました。ビジネスブースでは、健康ドリンクの試飲やプロテインパウダーや健康志向のチップスの試食などが行われ、他にも様々なビジネスがグッズを配布し、宣伝活動を行っていました。地元の方々に向けて直接アピールするだけでなく、アウェイチームを応援しに来ている方々にもサービスを説明し、人々が集まる環境を巧みに活用している様子が見受けられました。
また、子供たち向けにストラックアウトなどのゲームが設けられており、多様な楽しみ方が提供されていました。サッカー観戦を目的としているだけでなく、スタジアム自体が魅力的な場所として存在していることに感銘を受けました。

試合中、周りにも色々な層の方々がいました。お酒や食べ物を楽しむ人、スタジアムの熱気や雰囲気を楽しんでいる人、スタジアムで友達と話をする時間を楽しむ人など、多岐にわたる様子が見受けられました。
特に印象的だったのはオフサイドのルールもわからず、「なんで?」と騒いでいる高校生が後ろに座っていて、それでもサッカー観戦を楽しんでいる様子だったということです。感覚では、25,515人の観客のうち真剣にサッカーを見ている方々は半数程度、あるいはそれ以下だと思います。
ただ、私個人的にはスポーツ観戦はそれでいいのだと思います。

サッカーに気軽に触れ合える、ふらっと立ち寄ったスタジアムでワールドカップを優勝した選手を見ることができる、お酒や食べ物を片手にルールはよく理解していなくても選手のぶつかり合いを間近で見ることができる、なんとなく楽しい雰囲気に包まれる。これだけで十分価値のある環境です。それがスポーツ、女子サッカーの大きな入口になります。

そして、その上で真剣にサッカーを見たい、応援したいという方々もいます。子供たちが憧れるプレーヤーのプレーを間近で見ることができ、どんな志向を持つ方々も全てを受け入れてくれるスタジアムの雰囲気が女子プロサッカーの存続を支えている要因だと感じます。このような環境づくりができているからこそ、女子プロサッカーがビジネスとして成り立ち、存続できているのです。
そこには純粋にまた行きたいと思わせてくれるプレーとスタジアムの雰囲気がありました。

日本もWEリーグがより盛り上がることを心から願っていますし、今月から行われているワールドカップも良い起爆剤となり、ますます日本、アメリカ、そして世界の女子サッカーが盛り上がっていけることを願っています。

クラウドファンディングの支え

今シーズンも昨シーズンに引き続き、クラウドファンディングに再度挑戦させていただきました。
日本からも様々な地域の方々が支援してくださり、総計466,500円の支援が55名の方々から集まっています。(2023年7月26日時点)

遠く日本から現地の活動がなかなか見えにくいということもある中、日本の女子サッカー界や女子サッカー選手の未来のために、アメリカでの挑戦を続けることができるよう、ご支援をいただけたことは非常にありがたいと感謝しています。
ご支援の数だけでなく、多くの方々が関心を持って応援してくださっているという事実は、現地のコーチ陣や選手にもきちんと伝え、海の向こうに自分たちを支えてくれる
方々がいるという事実を心に刻みながらシーズンを走りぬいてもらいました。

例年このチーム活動の発信力には課題がありましたが、今シーズンはシーズンをサポートしてくださるスタッフの存在も大きく、これまでとは違う角度やコンテンツでより多くの情報を発信していくことができました。
これを機に少しでもチームの雰囲気や取り組みを見て頂けると非常にうれしく思います。

クラウドファンディングでご支援いただきました皆様、大変ありがとうございました。
今後ともどうぞチームの応援をよろしくお願いいたします。

最後に

SDパルセイロは、1シーズンで完結するテーマではなく、選手として、人としての「人間教育」を主軸にこれからもチームを進めてまいります。このようなチームの挑戦や、多くの選手たちに向上の機会を提供できるのは、女子サッカーに夢を抱く世界の若者たち、遠く日本から応援して下さる方々、そしてご協賛いただいている企業様のかけがえのない希望と情熱が結集し、原動力となっているからです。

女子サッカーを通じた人間教育のプロジェクトにご賛同いただいている皆さまのご期待に沿えるよう、これからもチームを前進させ、飛躍の可能性を高めていきたいと考えております。2023シーズンにおいても多大なるサポートをいただき、心より感謝申し上げます。

今後ともSDパルセイロをよろしくお願いいたします。

GM 関 風汰