米国女子サッカー2部 SDパルセイロ:眞鍋 采希子さん

弊社では女子サッカー事業の1つとして、米国女子サッカー2部リーグに所属する「サンディエゴ・パルセイロ・レディース」のチーム運営があります。
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SDパルセイロでは、毎年日本人選手の受け入れを行っており、今後の日米両国女子選手の育成の場、次のステップ進出へのきっかけを創造しています。

今年の参加選手にチーム参加の期間中、ウィークリーレポートを書いてもらうことになりました。
毎週レポートを更新していきますので是非ご覧ください。


はじめまして。眞鍋采希子です。
奈良県出身で、今年の3月に長野県にある佐久長聖高校を卒業しました。
9月からアメリカのカンザス州にあるバトラーコミュニティカレッジに進学予定です。
小学2年生からサッカーを始めて、中学、高校とサッカーをしてきました。
今回サンディエゴパルセイロレディースの一員として、今月の20日から始まるWPSLリーグに出場します。

ウィーク①

私にとって初めてのアメリカ生活一週目のレポートを書きたいと思います。

5月8日に成田空港からロサンゼルス空港に向けて出発し、そこからサンディエゴまでバスで移動しました。(チームスタッフが帯同)
ここで一番私が印象に残っている出来事がありました。バスの隣に乗っていた男性が突然怒鳴り声をあげて、暴れていました。
日本ではあまりこのような場面に出くわすことがなかったので、少し衝撃を受けました。
その男性はおそらく薬物中毒で自分の動きを制御することができなかったのだと思います。初日のバス移動からアメリカの格差社会の実態を知ることができました。
他にも、泊まっているところから少し歩いた道やフリーウェイから見える歩道橋のようなところにもたくさんのホームレスがいました。

13日にはコロナドアイランドという島のようなリゾート地に行きました。すごくきれいなビーチと海があり写真を撮ったり、足を海につけたりして、とっても楽しかったです。
コロナドアイランドはリゾート地なので、高所得者の方々が住んでいたり、別荘として家を所有していたりするので、見た目も綺麗で、美しい住宅が並んでいました。
また、100年以上の歴史のあるHOTEL DEL CORONADO というホテルの見学もしました。
かつて、マリリンモンローや、ベーブルイスなども泊まりに来たことがあるそうです。王冠のシャンデリアがあるパーティ会場や中庭などを見学し、いつかこんなホテルに家族で泊まりに来たいなと思いました。

他にも泊まっている所から近くにフットサルのコミュニティがあり、そこに参加しました。フットサルをしたい人が人種や年齢に関係なく集まって一緒にフットサルをします。
中でもサンディエゴはメキシコの国境に近いので、メキシカン系の方々がたくさんいます。メキシコ人の陽気な感じがとても好きです。参加費用はかかりません。
日本ではあまりこのようなコミュニティはないと思うので、アメリカの良い所だと思いました。

このように、一週目からアメリカの格差社会の実態に触れることができたり、様々な人種の人たちと触れ合ったりすることができて、とても興味深く、楽しいです。
二週目はいよいよWPSLリーグの試合が始まります。まず、初戦を勝って終えれるように良い準備をしたいです。
アメリカで生活することはとても貴重な経験だと思うので、全てのことを吸収して自分の成長に繋げたいと思います。

ありがとうございました。

ウィーク②

こんにちは。
これから2週目のウィークリーレポートを書きます。

火曜日には「KIKU Garden」という老人ホームのようなところに行き、お弁当を作るボランティアに参加しました。
「KIKU Garden」は、元々日系コミュニティの方をサポートしていたということもあり、日本人の入居者の方もいらっしゃいます。そして、お弁当を作るボランティアの方達も日本人の方や日系の方々が多く、そんな方達と話をするのが楽しいです。約120人分のお弁当を作るので、たくさんの野菜を切ったり、ランチボックスに詰めたりします。
アメリカは日本よりもボランティア活動が普及していて、自分の空いている時間を人のために使うという考えを持つ人が多いそうです。
とても素敵なことだなと感じました。アメリカにいるこの期間に色んなボランティアを体験してみたいです。

また、土曜日には初めての試合がありました。San Diego Strikers という昨シーズンサンディエゴ1位のチームと対戦しました。結果は1-2で負けました。
私にとって初めてアメリカ人と同じチームで試合に出て、アメリカのチームと対戦しました。このゲームを通して、様々なことを学び、感じました。
サッカーの部分では、アメリカ人はパワーがある選手が多いので、判断が遅れてしまったり、ボールの置き所が悪いと身体を当てられて、奪われるシーンがありました。また、アメリカのサッカーは日本よりも個人によりフォーカスしています。なので、組織で守備をする、攻撃をするという感覚があまりなく、アメリカのスタイルに慣れるのが難しいところでした。
次のゲームでは、もっとチームにフィットできるようにしていきたいです。そのためには、自分の思っていることを伝えること、相手の考えていることを理解することが必要です。英語でのコミュニケーションは課題ですが、どんどんチャレンジして、チームが勝てるように全力を尽くしたいと思います。

また、日曜日には Black’s Beach というところに行きました。このビーチはTorrey Pines という断崖の下にあります。
この崖に作られている階段を降りてビーチにおりました。また、パラグライダーをしている人たちもいて、とっても気持ちよさそうだったので、私もいつかやってみたいです。

その他には、UC San Diego というサンディエゴにある四年制大学にも行きました。
UC San Diego はとても規模が大きく、大学全体が街のようになっていました。サッカースタジアム、陸上競技場、巨大なジムなどがあり、その規模に圧倒されました。また、有名なガイゼル図書館も見学することができました。このガイゼル図書館という名前は、絵本作家のドクタースースさんの名前にちなんでつけられたそうです。
この図書館には約310万冊の本があるそうで、中には日本語の本もありました。このような充実した環境で私もサッカーと勉強をしたいと思い、刺激を受けました。

このように、2週目も様々な体験を通して、楽しみながら色んなことを感じることができています。サッカーの面では、来週の試合は勝てるように、準備をしながら、日々色んなことを学んでいきたいと思います。
ありがとうございました。

ウィーク③

こんにちは。
これから3週目のウィークリーレポートを書きたいと思います。

火曜日は先週と同様「KIKU GARDEN」にボランティアに行きました。作ったお弁当をデリバリーした時に皆さんが笑顔で受け取ってくださり、頑張って作って良かったという気持ちになりました。

水曜日は、人生初めてのコストコに行きました。
私は、日本でもコストコに行ったことがなかったので今回行くことができて、嬉しかったです。
今回行ったサンディエゴにあるコストコは、コストコの中でも一番最初にできた店だそうです。
中に入ると、予想していた通り、食材や日用品が沢山並べられてあり、それらはどれも大容量でした。一匹丸ごと焼いたチキンやマフィンなどを購入しました。他にも色んな商品があったので、また行く機会があれば行ってみたいです。

金曜日はラホヤショアーズという所に行きました。この前行ったコロナドアイランドのビーチやblack’s beachとはまた少し雰囲気が違うビーチで、多くのファミリーが遊びにきていました。この日は晴れていたので、より海が美しく見えて、ビーチを散歩すると、とても気持ちよかったです。

土曜日にはWPSL の試合がありました。自分たちのホームでSan Diego Surf というチームと対戦しました。結果は0-3で負けました。
San Diego Surf の選手達は大学のNCAA D1 の強豪校でプレーしている選手や、アンダー世代のアメリカ代表選手などもいて、自分がこれから目指すレベルを肌で感じることができ、今の自分の通用する部分と足りない部分を見つけることができました。
試合は負けましたが、一戦目よりもチームメイトとのコミュニケーションや、チームメイトの特徴などが少しずつ分かってきたので、次の試合こそは勝ちたいと思います。

日曜日は、「LA JOLLA COVE」という所に行きました。ここには野生のアザラシやアシカを見ることができます。
日本では野生のアザラシやアシカを中々見ることがないので、実際に見ることができて嬉しかったです。砂浜に寝そべっていたり、海で泳いでいたりして、可愛い姿を見ることができました。

また、月曜日にはサンディエゴパルセイロレディースの監督がやっているサマーキャンプのお手伝いに行きました。小学生や中学生と一緒にボールを蹴ったり、練習のお手伝いをしました。サッカーを通して、現地の小中学生と出会い、一緒に楽しい時間を過ごすことができて、改めてサッカーが持つパワーを感じることができました。

アメリカにきて3週間がたちました。アメリカでの生活に慣れてきましたが、その中でも英語でのコミュニケーションや様々な経験を通して、常にチャレンジする日々を過ごしたいと思います。
読んでいただき、ありがとうございました。