アメリカ大学留学レポート:星野 秀太朗さん

一度現地を見てみると、具体的に留学のイメージができたり、そこを挑戦の場として認識しやすくなるということがあります。
今回留学生活の様子を聞いた星野 秀太朗さんは、中学生の時にアメリカへ行った経験をきっかけに留学に挑戦しようと決めました。
渡米後は、これまでと違う環境や人々の感覚など、様々な違いに気が付きながら学びの日々を送っているようです。

星野さんが現在どのような生活をしてどんな学びの機会を得ているのか、インタビューをご覧ください。

留学前の生活から大学入学まで

「高校時代は、東海大学付属熊本星翔高等学校に通いながらサッカー部に所属し、毎日部活漬けの毎日を送っていました。
ただ、冬までは部活を続けず夏に引退を決め、高校3年生から本腰を入れて進学に向けて勉強を始め、日本の大学進学も考えながらすごしていました。

日本の大学進学も視野に入れていましたが、姉がアメリカ(マーセッドカレッジ)に留学していたこともあり、留学にもずっと興味があり気がついたらアメリカ留学に舵を切っていました。

実は中学2年生の冬に姉の留学先に遊びに行ったことがあります。当時、アメリカをとにかく広く感じて、その時の感動がずっと心の中にありました。現地を一度見ているので、イメージがしやすく、のんびりと大学生活に集中できる環境や、マーセッドカレッジ近郊が比較的物価も低いことも知っていたのが、アメリカ留学決断の際に大きかったと思います。

正直、日本にいる間に英語力を満足するまで上げられたかというとそうでもなく、渡米してからもっと力を入れた感じでした。特にリスニングとスピーキングは日本でなかなか実践も含めて勉強できなかったので頑張りました。
高校を卒業して、大学付属語学学校MCELIに2ヵ月間通い、9月に大学に入学できました。ここまでのところ当初の予定通り進学できています。」

大学の授業について

「大学に入学してちょうど2ヵ月経ち、1学期の半分まで来たところです。アメリカ生活自体は4ヵ月ほどでやっと慣れてきたと思います。
これまで、『慣れた』と感じることは何度かあり、その度に実は全然そんなこともないと気が付くことが多くありました。そのサイクルを今ちょうど乗り越えた感覚がしています。というのも、自分の立ち位置が冷静にわかるようになってきたことが理由だと思います。それを認識しだしてからあたふたすることも減ってきました。もちろんまだ困ることも多々あります。

今は4クラス履修しています。ESL(英語を第二言語とする生徒が受ける英語のクラス)は難しくありません。他のクラスは、アート、地理学、哲学を取っていますが、特にこの3クラスには苦戦しています。この3クラスに参加したときに留学生は自分だけなことに気が付きました。留学生が周りにいない方が良いと思って、きつい経験も楽しもうと意気込んでいましたが、思いのほかしんどかったです。今ではこの環境にもだいぶ慣れました。

アートのクラスでは、ラボ(実技クラス)で絵を描きます。周りは絵を元々趣味で描いている人や絵を描くのが好きな人で、うまさにびっくりしていますが、そういう人たちに囲まれていると、知らないうちに自分も上達もしていろと思います。自分自身の新しい発見がありました。

地理学は内容が難しいのですが、課題、テスト、小テスト、プレゼンなど評価されるものが沢山あり、こなさなくてはいけない量は多いですが、テストで良い点数が取れなくても他でカバーができるので、今のところAをキープできています。

哲学は地理学のクラスのように課題などがあるわけではなく、テストとエッセイのみが評価の対象なので、カバーできるものが少なく別の大変さを感じています。
哲学は文章量がとにかく多く、予習に多くの時間を割いています。さらにテストがマークシートではなく記述式なので生半可に覚えているだけでは点数が取れません。
授業の前にオフィスアワー(教授が設けている自由に学生が質問をすることができる時間)があるので、今は毎時間教授の部屋へ行き一緒に予習をしています。実際にこれをやりだした後の2回目のテストは点数が良く、効果的に勉強ができたと思います。

どの教科も勉強量は大切ですが、教授に顔を覚えてもらい、勉強のサポートをしてもらうことも同じくらい重要だと感じます。2年制大学だからこその特権だと思うので、これからも教授とのコミュニケーションを大切にして効果的に勉強をしていきたいです。」

ホストファミリーとの生活

「現在のホストファミリーは、ホストファザーとそのお母さんで、もう一人日本人留学生も滞在しています。
ファミリーはとてもフレンドリーで優しく、会う人全員に自分のことを紹介してくれます。
食事はホストがいないときは家のものを使って良いと許可が出ているので、自分で調理したりしますが、冷蔵庫に作り置きをしておいてもらうことも多々あります。
出していただく料理はアメリカンな食事が多いです。一品自体には野菜が少なく感じますが、サラダが毎回出るのでそれを食べている感じです。
文化の違いに困ることもなく順調に生活できています。

ホストファザーは熱心な熱心なキリスト教信者の方です。時折バイブルの話を熱心に家族内で議論していることもあります。ニュースなどを見ながら災害なども神様と結び付けて話をしていることもあり、これまでの自分の感覚としてないので、非常に興味深いです。
日本人との宗教観の違いに衝撃を受けました。
熱心なキリスト教ではありますが、その考えをこちらに強要することはなくあくまで考え方の共有をしてくれているだけなので、ただただ勉強になっています。

ホストファミリー関連ではないですが、地理学のクラスメイトと勉強をしていた際に、宗教関係の2人に話しかけられたことがあります。正直細かくその2人のことは理解はできなかったのですが、その2人が去った後に一緒にいたクラスメイトから自分が何を信仰しているのかはじめて聞かれました。
その時初めて自分が何を信仰しているのかしていないのか良く知らないことに気が付きました。
日本では友達同士で宗教の話をすることはなかったし、なんとなくタブーのような感覚があったので、この時のクラスメイトとの会話はポジティブな意味でカルチャーショックでした。
そういったところも考える必要があるし、興味を持つ必要もあると思います。」

その他のアメリカ生活

「アメリカに来る前は、一日中勉強するような生活を創造していましたが、最近はゆっくりする時間も確保できるようになりました。
一日最低3~4時間は勉強をしていますが、それでもゆっくりする時間も確保できているので、タイムマネジメントがうまくなっていると感じます。
たまに、趣味でサッカーをしている集まりに参加をしたりと身体を動かす時間も作れています。

両親も変わらずサポートをしていくれる態勢でいてくれ、非常にありがたい存在です。
留学生活は色々なところに支払いが発生しますので、お金関係に関しては細かく連絡するようにしています。
その他は自分のやりたいことを応援してくれています。」

今後の予定と目標

「私がこれから探求していきたいのはアーキテクチャー(建築学)です。今は一般教養を多く履修しているのですが、マーセッドカレッジには建築学の専攻がない為、アーキテクチャープログラムを取れる大学に編入することも考えています。
今いる場所から遠い場所になる可能性も高く、住む場所や編入手続きに関しても今リサーチを進めています。
今はマーセッドカレッジで、基礎英語力を上げて、いつどこへ編入しても困らないように準備をしながらコミュニケーション力を上げていきたいです。
2年制大学の後は4年制大学にも編入していきたいので、高い成績もしっかりキープできるように頑張ります。
卒業後はヨーロッパで建築関係の仕事に就きたいとも考えているので、大学院はヨーロッパに出てみたいという目標もあります。」


星野さんは創意工夫をしながら授業に能動的に参加し、日常生活の色々な経験から自己の考え方やこれまでの生活との違いを照らし合わせて、世界の中でどう生きるか日々考えています。
こういった感覚を得られるのも、直接外に出て新しい場所で新しい人と出会い、沢山の価値観に触れることができているからです。
留学の価値はこういったところにもあるのではないでしょうか。オンラインで世界中の人と繋がれる世の中ではありますが、直接自ら外に出て世界にも揉まれることでしか得られないものもたくさんあります。

これからももっとたくさんのものに揉まれながら、星野さんには自分をグローバルな人材として更新していって欲しいです。

YES JAPANでは引き続き、高い意識を持った学生が意義のある留学をできるようサポートしていきます。
留学相談を随時受け付けていますので、ご興味のある方は公式LINEまたはお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

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