更なる学びを求めて留学へ:永地 香子さん

今回お話を聞いたのは、2022年8月からアメリカで留学を開始した、永地 香子さんです。
永地さんは神田外語大学卒業後にアメリカに渡りました。どんな思いでアメリカ留学を志したのか、現地の生活はどのような感じなのか、色々なお話を聞かせて頂きました。
日本での大学生活の経験もしているからこそ、改めてアメリカとの違いなども感じているようです。
以下、ご覧ください。

これまでの歩み

「私は神田外語大学の国際コミュニケーション学科を卒業して、2022年の8月に留学を開始しました。ここまで約3ヵ月が過ぎ、やるぞ!という気持ちでアメリカに来ましたが、出鼻をくじかれた感じもあるのですが、めげずに日々頑張っています。
神田外語大学では、英語をベースに講義が展開されている学科に属しながら、日本語教員養成課程(外国人に対して日本語を教える教員になるために必要な特別の教育を行うもの)の修得もしました。
そして、卒論では、日本人の英語の学び方(第二言語習得)に関するものを取り上げました。

留学は以前に短期での経験があります。1度目は高校時代の短期留学で、2度目は大学の時にボランティアを通した留学でした。留学場所はオーストラリアでアデレードとシドニーに滞在していました。
今回、長期留学とになると少しハードルは上がりましたが、短期留学の経験もあったので留学で得られるものの大きさを知っていた分、挑戦はしやすかったです。
それと、神田外語大学にも留学生がいたり、友人も色々な国に留学をしていたこともあり、留学に対しては馴染みと憧れがもともとありました。
大学の時のオーストラリア留学の際のボランティアで、外国の幼児教育を学んだことで沢山の発見がありました。その思いが強く、他国の教育を学びたい気持ちが高まりアメリカで幼児教育を学ぼうと志しました。
また、第二言語習得や外国人に対する日本語教育にも興味があるので、そういった分野のことも色々とこの留学で学んでいきたいと考えています。

姉が大学院まで出ていることもあり、大学卒業後も学び続けるということの魅力も感じてきました。
そう考えると大学院の2年間を留学にあてるという考えも良いと思い、大学卒業後に留学に挑戦した経緯もあります。ただ、せっかく2年大学に通うなら、4年間やり切りたいという気持ちもあるので、4年制大学編入への選択肢の多いマーセッドカレッジに進むことを決めました。
円安や物価の高騰などで、親には経済面で負担がかけてしまってはいますが、経験に変えられるものはないからと長期留学を後押ししてくれています。本当にありがたいです。」

大学の授業が始まって

「この最初の学期は、初めてということもあり、大学のアカデミックカウンセラーのお勧めで専攻科目は取らず基礎科目のみを履修しています。
音楽、心理学、ESL(英語)の授業は9割聞き取れて理解できている感じで、順調です。

一方で、保健の授業は思ったよりも苦労しています。内容は難しくないはずなのですが、専門用語に苦戦しているということと、周りの現地のクラスメイト達は教養としてほとんどみんながわかっているような雰囲気があるのが原因かと思っています。
もちろん日々勉強はしていて、保健は1週間前あたりからテスト対策をしていますが、クラスメイトと話をすると前日だけテスト勉強をして同じような点数を取っているという現実もあり、正直悔しいです。
留学生は、現地の学生の何倍もやらないと追いつかないという感覚を味わっています。

どの教科でも教授はいつもわかりやすく話してくれているので、理解をしやすいです。
ただ、アメリカの大学では座学だけではなく、グループワークやディスカッションなども多くあり、こちらはなかなか一筋縄ではいかないのが現状です。
他の学生の英語は親切でないというか、特にこちらを留学生だからという理由で気遣ってくれるということはないので、教授の英語と比べると聞き取りにくいです。なので、今はそのペース感についていくことが課題で、それに合わせて自分の意見や考えをアウトプットももっとできるようにならないといけないです。
課題やテストは時間をかけたり事前に準備をする工夫をすることでカバーができますが、その場でグループワークやディスカッションなどについていくのがまだまだ大変だなという印象になります。

大学内のチューターシステム(個別指導サポート)はライティングが不安な時に利用しています。また、教授のオフィスアワー(質問などをしに行くことが可能な時間)も積極的に使っています。授業を教えてくれてる教授にわからないことは直接聞くのが一番早くわかりやすいのでおすすめです。

スケジュールの感じだと、4授業で14単位を履修中ですが、日ごろは時間の余裕はあるので課題や予習復習、自由な時間も確保できています。しかしテスト期間や、大きな課題が重なると時間が足りない程忙しくなります。
月~金曜日に毎朝授業があるようなスケジュールで毎日を過ごしていて、基本的に毎日お昼ご飯を食べて、大学の図書館にこもって勉強をしています。本来なら予習復習も全部やりたいのですが、予習が追いつききらないときは多々あります。復習は全部できています。

成績は各教科でAを保ちたいです。なので、この学期は保健の成績が鍵になると思います。その保健の教授のテストは、大事なとことろを出すというよりは細かなところを確認してくるようなテスト形式なので、しっかりと対策をしながら挑んでいきます。
あとは、これから専攻科目が増えてくるともっと大変になるのと、課外活動にも挑戦していきたいです。英語に慣れていきながら、その他に時間をさけるようにしていければと思います。
そのために、現地の友達との輪ももっと広げていけると効果的に英語も学べると考えています。それをきっかけに英語力をあげたいです。

私は大学の入学条件は日本にいる段階で満たせていたので、直接大学に本入学できましたが、その流れだと大学の授業がいきなり始まるということもあり、それが大変でした。
付属の語学学校を経由した友人を見ていると、現地の生活やペース感に慣れていて、少しでも語学学校を挟んでから大学に本入学するという方法は非常に助けになっているように感じています。
少し早めに渡航して少しだけでも語学学校に通うという選択ができるのであればそれをすることで良い大学生活のスタートがきれると思います。」

アメリカ生活の様子

「現在はホームステイ滞在で、ホストファミリーと生活しています。
私のホストファミリーはフィリピン系の方々で、毎日おいしいご飯作ってくれます。陽気な方々で毎日楽しいです。
家族構成はホストマザーと娘さんで、娘さんは年も近く現在はロースクールに通っています。息子さんもいるのですが、大学へ通うために離れて暮らしています。
色々な場所に連れて行ってくれるので、ホストファミリーとの時間も充実しています。

この冬はハロウィン、サンクスギビング、クリスマスなどイベントもあるので、アメリカの祝日の文化などを体験できるのはとても楽しみです。
先日、ハロウィンがありましたが、家に近所の子供たちがお菓子をもらいに来ていたので、ホストファミリーと玄関前で子供たちにお菓子を配りました。
お話しながら家の前で夜10時くらいまでお菓子配りをして、日本にはないハロウィンの文化を体験できました。
他の祝日の際は、街や大学のいたるところに星条旗がたくさん掲げられている様子などもあり、何かを讃えたり祝うことを非常に大切にしているのがアメリカの文化だなと感じています。
また、アメリカの祝日だけでなく、移民の多さからメキシコ系の祝日も祝うこともあります。色々な国や文化と関りを持てるので、アメリカでの生活は非常に勉強になる環境です。
今年のクリスマスはホストファミリーと南カリフォルニアまで小旅行に行く予定なので、それも楽しみにしています。

どの留学先も似ているとは思いますが、現在通っているマーセッドカレッジは何も意識しないと日本人コミュティに染まることができます。なので、自分自身が楽な方に流れてしまわないように日本人コミュニティとの関わり方も考えていきます。
また、YESオフィス/留学課オフィスでの業務にも携わっていけるという話をしていただいているので、現役留学生やこれから留学をする生徒の力に少しでもなれるように意識しています。
それに付随して、スポーツソサイエティという学内コミュニティの運営もあるので、そちらも積極的に挑戦していきたいのと、そういったコミュニティをうまく使いながら日本の文化を現地の人と関わるものもゆくゆくは作っていけたら良いなと考えています。

マーセッドは治安は良いところなので、アメリカの銃とかドラッグのイメージとはかけ離れてはいる環境ではあります。
ですが、先日誘拐と家族がおそわれた事件があり、安全な地域とは言え、日本の生活と比べると警戒はしながら自分の身は自分で守れるように考えながら生活しなくてはいけないと実感しています。
たまたまキャンパス内で出会った現地の学生と話をしていて飴をもらったり、道端で見ず知らずのおじいさんがバラをくれたりという経験がありましたが、それはたまたま悪意のあるものではありませんでしたが、日本の感覚で接すると危ないこともあると思っています。

あとは、今探りながら感覚をつかんでいるところなのですが、現地のアメリカ人の方々のコミュニケーションの距離感がわからないというところも生活を始めてみて感じるところです。
どなたでも気軽に挨拶をしてくれるところや、フレンドリーで関わりやすいという場面が非常に多い印象ですが、裏を返すとそれがとても表面的な関りでもあることもあります。そういったみえないものの距離感や察しが日本人同士での感覚と違います。
積極的に行っても良いのかどうかの判断もうまくできるようになるのには、もう少し時間がかかりそうです。」

これからの進み方

「まだ長期の留学生活が始まったばかりで、色々が手探りです。今の大学を卒業後は、4年制大学に3年次編入したいと考えているので、編入先の大学選びをどうしていくか確認しています。幼児教育をアメリカの大学で学んでいきたいという気持ちが強いので、各大学のプログラム内容や費用なども確認しながら考えていきます。
大学卒業後は、日本に帰ろうと思ってはいましたが、アメリカで生活をしてみるともっと挑戦したい気持ちも出てきて、アメリカに残って仕事ができるような方向で動いていけるのも一つの選択肢だと考え始めました。
日本でもアメリカでも将来的には幼児教育に関わる仕事に関わっていきたいので、インターナショナルスクールや子供用品を扱う仕事、絵本や教育番組関係などを将来の仕事としてイメージをしていますが、これからアメリカで学んだり経験することでこういったイメージや自分のやりたいことをより明確に追究できたらと思います。」


一概にアメリカへ行ったから英語力が伸びる、英語でコミュニケーションが取れるようになるというわけではなく、永地さんのように日々の生活から色々なことに目を向け、分析し、挑戦をしてみることで少しずつ学びが自分の生活に生きていくと思います。
日本でも大学生活や勉強をしてきているからこそ気が付くところがアメリカ生活にたくさんあるようで、それらを感じながらこれからの留学生活をもっともっと充実したものにしていってくれることを期待します。
まだまだ留学生活ははじまったばかりですが、失敗を恐れずどんどんと前に進んでいって欲しいと思います。

YES JAPANでは引き続き、高い意識を持った学生が意義のある留学をできるようサポートしていきます。
留学相談を随時受け付けていますので、ご興味のある方は公式LINEまたはお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

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