米国女子サッカー2部 SDパルセイロ:眞鍋 采希子さん【後編】

弊社の女子サッカー事業の一つである、米国女子サッカー2部リーグに所属する「サンディエゴ・パルセイロ・レディース」のチーム運営。
SDパルセイロでは日米両国女子選手の育成の場、次のステップ進出へのきっかけを創造しており、毎年日本からも選手が参加しています。今年の参加選手が自ら活動の様子を、ウィークリーレポートにまとめてくれていますので、是非ご覧ください。
今回はウィーク⑦からのレポートです。

眞鍋 采希子さんの
前編(ウィーク①~ウィーク③)はこちら
中編(ウィーク④~ウィーク⑥)はこちら

その他、チームの様子などは公式Twitter、またはInstagramをご覧ください。


ウィーク⑦

こんにちは。今週のウィークリーレポートを書きたいと思います。

今週は土曜日に試合がありました。この試合が今シーズンラストホームゲームとなりました。
さらに、アメリカで6月はpride month というLGBTの人達のプライドを祝い記念する月なので、私達は腕に虹色のテープを巻いて試合に出ました。アルビオンサンディエゴというチームと対戦し、1-2で負けてしまい、悔しい結果となりました。
アメリカでの試合は6試合目となりましたが、反省すべき点や通用した点、日々様々な課題を発見しています。この気づきを自分の成長に繋げたいです。

日曜日には、フルーツピックのボランティアに行きました。今回はみかんを収穫しました。かなり山の所の家にあるみかん畑でボランティアをしました。
畑はとても広く、みかんがたくさんなっていました。足場の悪い所もありましたが、たくさんのみかんを収穫できました。
暑い中でも作業をする農家の方々の大変さを知ることができました。今回収穫したみかんは食べ物に困っている方達に届けられるそうです。

火曜日には練習の後、アメリカ初の映画を見に行きました。スパイダーマンを見ました。もちろん全部が英語で理解できないこともまだまだ多く悔しかったです。
映画館は涼しく、私たちが行った映画館は椅子がリクライニングできてとても快適に映画を楽しむことができました。日本の映画とはまた違うコミックをそのまま切り取ったシーンがあったり、サウンドの強弱の変化などアメリカスタイルの映像が印象的でした。

このサンディエゴの生活を通して、本当に貴重な経験をさせていただいていると感じます。
初めての自炊や異なる文化、言語、サッカーを通して、上手くいかないことも多いですが、日々学び、様々なことを感じることができています。
物事は全て捉え方次第で、そのことを自分の成長に繋げることもできるし、その逆になることもあります。ここで経験させて頂いている全てを自分の成長へと繋げられるよう残りの日々をすごしたいです。

ありがとうございました。

ウィーク⑧

こんにちは。今週のウィークリーレポートを書きたいと思います。

今週は火曜日、水曜日、木曜日に練習がありました。今シーズン最後の練習でした。
5月にここに来て初めての練習をした日が懐かしいようで一瞬のことのように感じます。チームメイトやスタッフにとても恵まれていました。この仲間とスタッフと今シーズンここでサッカーができて幸せだったなと感じます。
練習の後は監督とコーチが運営しているサッカースクールのお手伝いをしました。小さい子供たちがボールを一生懸命追いかけている姿がとても可愛かったです。

金曜日と日曜日にはWPSLのゲームがありました。
今シーズン最後の2試合でした。
金曜日の試合は2-2の引き分け、日曜日の試合は0-6で負けてしまいました。今シーズンは1勝2分5敗という結果でした。思うように勝つことはできず、悔しい結果となりましたが、このシーズンを通してとても良い刺激を受けたので、もっともっと上手くなって、強くなりたいです。
アメリカ人とプレーすることで、日本にいる時よりもボールの置き所や体の使い方、判断など今の自分に足りないことをたくさん見つけることができました。このサマーリーグを通して、自分の課題が明確になったので、ここで経験したことを次のカレッジのシーズンに活かせるようにまた日々を過ごしていきたいです。

また、今週はDel Mar Fairというフェアに行きました。チームメイトの1人が私たちを連れて行ってくれました。
Del Mar Fair とは毎年サンディエゴの夏の期間に開催されるもので、移動式遊園地や屋台が数多く立ち並んでいて、更に動物や腹話術などの芸を披露している人もいました。日本のお祭りと遊園地と動物園が合体したような感じでした。
Del Mar Fairはサンディエゴの夏の風物詩だそうで、私たちが行った日もたくさんの人で賑わっていました。私達は色んなアトラクションに乗りました。久しぶりのアトラクションだったので、乗る前は少し怖かったですが、とっても楽しかったです。

このサンディエゴの生活も残り後10日程になりました。サッカーのシーズンは終わりましたが、最後の最後まで気を抜かず、ここで経験する全てを大切にして、自分の成長に繋げられるようにしたいです。
ありがとうございました。

ウィーク⑨

こんにちは。
これからサンディエゴ生活最後のウィークリーレポートを書きたいと思います。

今週は水曜日にサンディエゴパドレス対ロサンゼルスエンジェルスの試合を観にいきました。パドレスにはダルビッシュ有選手、エンジェルスには大谷翔平選手が所属しています。始球式は俳優の渡辺謙さんが務めていて、日本人がさまざまなフィールドで活躍しているところをみて刺激を受けました。
試合は大谷翔平選手が2番DHで先発でした。人生で一度は生で見てみたいと思っていたので、実際に試合をみることができてとっても嬉しかったです。私も、将来あのような大観客の中で試合をしたいです。残念ながら、大谷選手の打つシーンを見ることはできませんでしたが、今世界で最も注目されている選手ともいえる大谷選手と野球界のトップともいえるメジャーリーグの試合を見ることができて、良い経験となりました。

そして、今週はシーポートビレッジというところにも行きました。シーポートビレッジには私たちが滞在している所から歩いて行くことができます。天気がとても良く、海沿いを歩くのは気持ちよかったです。このシーポートビレッジにはショッピングモールのような服屋さんや置物、人形などが売っているお店、レストランなどが沢山ありました。更に、このシーポートビレッジのシンボルにもなっている大きな男女の像や、航空母艦ミッドウェー博物館などもあります。みたこともないくらい大きな船の上に飛行機や戦闘機のような乗り物が沢山乗っていました。

この今回のサンディエゴでの生活を通して、本当に沢山の経験をさせて頂き、自分の課題を発見したり、刺激を受けることができました。
まず、英語に関しては今までTOEFLの勉強をしていましたが、実際に現地に来て会話をするとなると聞き取れないことが多かったり、思っていることが言えなかったりもどかしさを感じることが多かったです。8月からカレッジが始まりますが、日々英語力を向上していけるように、生活していきたいと思います。
そして、サンディエゴパルセイロでの練習、試合に関しては、初めて経験するアメリカサッカーに戸惑いもありました。今まで、日本でやってきた、パスサッカー、全員で戦う戦術というような日本サッカーの特長とは違い、個人の能力で勝負する感じがしました。でもその環境の中に身を置くことで、自分の課題がよりわかりやすく、これからのカレッジシーズンに向けて自分の中で意識することが分かったり、見つかった課題を成長に繋げることができると思います。良い点も課題も沢山の収穫がありました。
そして、このチームのチームメイトやスタッフと出会えたことが、嬉しかったです。チームのみんなは親しみやすく、とても優しい人たちでした。チームメイトの中には一緒にビーチやフェアに連れて行ってくれたり、ランチを一緒に食べたりしてくれる人もいました。国や文化が違っても人の温かさと優しさを感じることができ、このチームのみんなに出会えて感謝です。
また、どこかで会うことができたら、嬉しいです。その時にはもっと自分の英語力を向上しておきたいと思います。

他にもKIKU のボランティアや、コロナドアイランド、ラホヤビーチ、サンディエゴウェーブのゲームやパドレスのゲーム観戦を通して、普段日本にいるだけでは絶対に経験できないことを、経験させて頂きました。他にも沢山あり、全てを上げるとキリがないですが、全てが、新鮮で、面白く、毎日がとても楽しかったです。もちろん、うまくいかないことも沢山ありましたが、捉え方次第で、次の自分への成長に繋げていけると思うので、これから、また頑張ります。
そして何より、このサンディエゴの生活では、本当に沢山の人に恵まれ、支えて頂き、毎日を過ごすことができました。これは決して当たり前のことではないと思います。今回の経験を通して学んだことを自分の成長に繋げ、カレッジで勉強もサッカーも頑張ることがお世話になった方々への恩返しだと思うので、カレッジにいっても頑張りたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。