米国女子サッカー2部 SDパルセイロ:眞鍋 采希子さん 【中編】

弊社の女子サッカー事業の一つである、米国女子サッカー2部リーグに所属する「サンディエゴ・パルセイロ・レディース」のチーム運営。
SDパルセイロでは日米両国女子選手の育成の場、次のステップ進出へのきっかけを創造しており、毎年日本からも選手が参加しています。今年の参加選手が自ら活動の様子を、ウィークリーレポートにまとめてくれていますので、是非ご覧ください。
今回はウィーク④からのレポートです。

眞鍋 采希子さんの前編(ウィーク①~ウィーク③)はこちら

その他、チームの様子などは公式Twitter、またはInstagramをご覧ください。


ウィーク④

こんにちは。
これから4週目のウィークリーレポートを書きたいと思います。

今週は水曜日にNWSLというアメリカの女子サッカープロリーグの「サンディエゴウェーブ」対「OLレイン」の試合を見に行きました。
観客の数、スタジアムの雰囲気、スタジアム内の出店やグッズ販売店など、全てにおいて衝撃を受けました。WEリーグの試合とは比べ物にならないくらいで、アメリカの女子サッカー人気を改めて感じました。私も大学を卒業したらこの舞台で活躍できる選手になりたいです。

木曜日には、サンディエゴパルセイロのチームメイト2人が自主練習に誘ってくれました。異国の地からきた私たちを受け入れてくれて、私の拙い英語も耳を傾けて聞いてくれます。そんなチームメイトとパス練習やシュート練習を通して、仲良くなれた気がして、とても嬉しかったです。
自主練習の後は、毎週火曜日にボランティアに行っている「KIKU GARDEN」のメンバーのお一人が私たちをお家に招待してくださりました。たくさんの料理を振る舞って頂き、ちらし寿司や漬物などとっても美味しい日本食を食べることができました。アメリカでこんなに美味しい日本食を食べることができると思ってなかったので、幸せなひと時となりました。

そして、日曜日にはWPSL の試合がありました。今回の試合は初のアウェイゲームとなりました。
この試合は何がなんでも勝ちたいと思い試合に臨みました。試合の途中で自チームに退場者がでて、10対11になったり、攻められることもありましたが、1-0で今シーズン初勝利を上げることができました。私自身もゴールを決めることができたので、嬉しかったです。
この試合を通して、よりチームの結束力が高まったと感じます。まだ、自分自身も、チームとしても戦術的なところや技術的なところで改善点はたくさんありますが、何よりこのチームでやるサッカーが楽しいです。
この勝利を次の試合に繋げてもっと強いチームになりたいです。

このアメリカの生活では、本当にたくさんの方々に支えられています。一緒にプレーするチームメイト、耳を傾けて話を聞いてくださる監督、コーチ、ボランティア活動を通して応援してくださる方々、住む場所や送り迎えなど全般のサポートをしてくださるY.E.S. ESL International, Incの方々、そして日本から応援してくれる家族や友人。
そんな私の周りにいる人たちに少しでも恩返しができるように、試合で活躍すること、ここで経験した全てを自分の成長に繋げることをしていきたいです。

ありがとうございました。

ウィーク⑤

こんにちは。
これから5週目のウィークリーレポートを書きたいと思います。

今週の木曜日は、先週に引き続きチームメイトが自主練に誘ってくれました。
パス、ドリブル、シュートなどを練習し、その後その2人のチームメイトと、わかさんと一緒にイタリアンレストランにランチに行きました。チームメイトと英語で日本で有名な歌手の話をしたり、日本とアメリカのお菓子について話したり、とっても楽しい時間を過ごせました。
その後は駄菓子屋さんにいって、アメリカのお菓子をチームメイトが買ってくれたので、アメリカのお菓子を初めて食べました。テープ状になった風船ガムやピーナッツバターのクッキーのようなものを食べました。アメリカンな味がしました。

そして、その後チームメイトの1人が家に招待してくれました。そのチームメイトのお家はLa Jolla という超高級住宅地エリアにありました。
そのエリアは周りの家も規格外に大きい家ばかりでした。
チームメイトのお家にはプールやシネマルームがあり部屋のあちこちに高級そうな家具がたくさんありました。オーシャンビューで人工芝のベランダのようなところでひなたぼっこをしてからプールに入ったりとセレブになった気分でした。
私もいつかこんな家に住んでみたいです。

土曜日にはアウェイゲームがありました。
結果は1-1でした。
改めて、アメリカ人とするサッカーの難しさを感じたゲームになりました。戦術やポジショニング、ポゼッションの意識などが日本と違う中で、プレーするのは難しいですが、その分学びもあります。
自分の思っていることを伝えられる英語力やアメリカ人の体格とスピードの中でプレーするために判断やボールの置き所を工夫する必要があります。これで4試合が終了しましたが、まだ一勝しかできていないので、次の試合は勝って後半巻き返しができるようにしていきたいです。

このサンディエゴでの生活も後1ヶ月となりました。初めてのアメリカで、たくさんのことを日々経験させてもらっていますが、引き続き色んなことにチャレンジして、うまくいくこともいかないことも全てを楽しみたいと思います。

ウィーク⑥

こんにちは。
これから6週目のウィークリーレポートを書きたいと思います。

今週は金曜日にWPSLの試合がありました。
相手はSoCal Dutch Lionsというチームでした。結果は0-4でした。チームとしての守備や攻撃が噛み合わず、失点を重ねてしまったゲームでした。
私は中盤でプレーしているので、もっとチームにマークの受け渡しや、積極的な声かけをしてゲームをコントロールできるようにならないといけないと感じました。私自身ミスも多かったので、次の試合では、誰よりも走ってもっとプレーの面でもチームを引っ張れるようにしたいです。
今シーズンのゲームも、後3試合となりました。今までの試合を振り返ると、うまくいかないことが多いですが、一つでもこのチームでできることを増やして、成長して今シーズンを終えたいと思います。そして、何より応援してくださる方々に、勝利を届けたいです。

土曜日には、サンディエゴウェーブの試合観戦に行きました。
今回はリーグ戦の休日のゲームだけあって、前回見に行ったゲームよりも盛り上がりました。
試合開始3〜4時間前くらいからスタジアムの周りにキックターゲットや1対1のコート、様々な団体のブースが並んであり、とても多くの人がいました。私たちもキックターゲットで遊んだり、色んな団体のブースにいって、プロテインの試作品やタオル、サングラスなどを無料でもらえました。試合だけでなく、試合前にこうして楽しむことができるのは、日本にはあまりないことだと思います。
楽しく遊べる環境があり、その後にサッカーの試合を見れるので、特に子供たちを集客するのにはとても良い取り組みだと思いました。

日曜日にはポイントローマという所に行きました。
ファンロドリゲスカブリヨというヨーロッパ人がたどり着いた場所だそうです。彼は初めてカリフォルニアに到達した人で、サンディエゴを一望できる見晴し台には彼の像がありました。
アメリカの歴史に触れながら、綺麗な景色を見ることができたのでとても良かったです。

アメリカの生活もだんだんと終わりに近づいています。時間が経つのは本当に早く、1日1日を大切にしないといけないと改めて感じます。このアメリカの生活で後悔のないように、残りの毎日を過ごしていきたいです。
ありがとうございました。