【留学レポート】女子バスケットボール留学をアメリカの大学で

様々な想いや目標を持ち、一大決心をして海外という環境にに挑戦している留学生たち。勉強、スポーツ、課外活動など自分の経験を増やし自己成長するチャンスを探し続けながら日々を過ごしています。
今回は、そんな留学生の一人にお話を聞きました。

お話を聞いたのは陣内美南さん。陣内さんは中京大学を3年次に休学して、マーセッドカレッジ(アメリカ2年制大学)に留学しました。
彼女は2020年1月にマーセッドカレッジに入学し、女子バスケットボール部に所属しており、今年2022年5月を最後にアメリカのカレッジを卒業し日本に帰国しました。そして現在は中京大学に復学しています。
そんな陣内さんに約2年半過ごしたアメリカでの女子バスケ部での生活様子やシーズンの成績について振り返っていただきました。

マーセッドカレッジへの留学のきっかけ

「私は名古屋の中京大学に通っていました。私はバスケットボールを小学校から高校まで続けていましたが、中京大学女子バスケットボール部はインターカレッジに出場するような強豪チームということもあり、自分は通用しないと思い、少し興味があったラクロス部に入部しました。
そのまま2年間半大学生活を送っていましたが、徐々に私の中でラクロス中心の大学生活を送り、勉強面が疎かになっていることに気づきました。
このまま大学を卒業して社会人になることに対して危機感を感じた為、私なりにリサーチをして学費・生活費が安く、部活動も盛んなマーセッドカレッジで2年間自分を鍛え直したいという思いで留学を決意しました。」

アメリカのバスケットボール部の印象

「私がマーセッドカレッジバスケットボール部に所属して感じたことは、選手一人一人のポテンシャルの高さです。
イメージ通りではあったのですが、やはり日本人選手と比べると体の大きさやフィジカルの強さは私にはないものを彼女たちは持っていました。
ただ同時に、何も勝るところがないということではなく、特に精神面で粘り強さや忍耐力という面では、現地の選手に負けていないと思います。
練習の時も日本人選手はすべてのメニューを全力でこなしていますが、アメリカ人はどこかで手を抜いていることもありました。その為、コーチがアメリカ人選手に檄を飛ばすこともしばしばありました。泥臭くても全力で取り組むことが出来る日本人の良さは私のアピールポイントになっていたのではないかと思います。
また、マーセッド女子バスケ部は全体練習が約2時間ほどで終わります。全体練習では、パス回しや連携、ディフェンス練習など全員いないとできないことを行います。その為、シュート練習などは全体練習中にやらず、各自自主練習など時間があるときにやるなど自主性を大切にしている印象を持ちました。(1週間:1000本シュートを打つノルマはありました。)」

2021-22年シーズンはどんな様子

「私はコロナの影響もあり、今シーズンが最初で最後のシーズンとなりました。チームの結果としては、北カリフォルニアのチャンピオンシップに出場しベスト8となりました。(成績ページリンク
また、個人としてもマーセッドカレッジが所属するCentral Valleyカンファレンスの7チームの中でSecond Team(優秀選手)に選ばれたりと充実したシーズンを過ごせました。
元々留学期間は2年間と両親と渡米前に話しており、実はシーズン途中の12月で帰国しなければいけない状況になりました。
ですが、私としては、今シーズンは最後までプレーしたい思いがあり、両親にお願いをして2022年5月まで留学をしたいという旨を伝えました。両親も応援してくれ、このような成績を残せたのだと実感しています。」

部活中に意識していたこと

「やはり、日本人留学生が部活動に所属するにおいて最も難しい部分は言葉の壁だと思います。
特に初めのころはコーチ、選手が何を言っているのか理解できないことが多くありました。
だからこそ私は理解できないことはコーチや選手にすぐに確認をして、『今の指示はこういう意味であっているのか。』ということを毎回のように聞くように意識しました。
コーチや選手も過去に日本人留学生が女子バスケ部に所属していたこともあり、状況を理解してくれて丁寧に説明してくれたのは非常にありがたかったです。
思い返すと、私がバスケ部に所属して間もない頃は、周りの選手が私にパスを出してくれないことが多くあり、その時はまだ周りの選手たちから信頼されていなかったのだと思います。
そんな中でも腐らずに毎日ひたむきに練習し、1試合で3回以上スリーポイントを決めるよう目標を立て、達成できるようになってからは選手たちからも信頼されてパスを出してもらえるようになりました。」

これから留学に挑戦する方へアドバイス

「やはり、部活動に所属するうえで最も重要なのは、自分から動いてコミュニケーションを積極的に取ることです。これはどの競技でも共通することだと思いますが、自分の考えや意見をしっかり持ってそれをアピールして周りに知ってもらうことが、最優先に行うべきことだと思います。
そのうえで、真摯にバスケやその競技にしっかりと向き合って全力で取り組むことで周りのチームメイトに信頼してもらえると思います。」

最後に一言

「留学前にスポーツばかりに偏っていた私が自分を変えたいという想いから留学を決意し、文武両道で駆け抜けた2年半は私を大きく変えてくれました。
この経験は今後の人生に大きく生きてくると思い、自信につながっています。本場アメリカでバスケットボールに挑戦できたことは私にとって誇りです。
卒業後は休学していた中京大学に復学し、それと同時に就職活動が始まり忙しくなりますが、この留学中に学んだことや経験したことを生かして頑張っていきたいです。」


部活動に所属しスポーツをしながら留学生活を送るのは、人よりも工夫をしながら継続した努力をしていくことが必要になります。
日本の大学だとスポーツの成績が良いという理由で入学できたり、大学に所属していくことが場合によっては可能かもしれません。しかしながらアメリカの大学では、レベルや競技は関係なく一定の学業の成績をキープできる生徒しか部活動に所属することが許されません。
スポーツに力を注ぎたいのであれば必然的に勉学にも力を注がないといけないシステムになっています。
だからこそ陣内さんのようにバスケットボール生活が最後までできたということは、努力を継続し文武両道生活を行えたということになります。

留学には各々、色々な夢や目標をもって挑戦します。陣内さんは「自分を変えたい」という強い想いで、日本の大学を休学するという一大決心の末、アメリカ留学に挑戦しました。
この決断をするまでにたくさんの情報を調べ、迷いながらも自分の意思を貫き、その真っ直ぐな姿勢に対してたくさんの方々からのサポートを得ることもできたのだと思います。
特に「自分を変えたい」という想いがあっても、最後までやりきることが難しいところだと思いますが、自分を貫き通した2年半のアメリカ生活は陣内さんにとって本当に価値のあるものになったはずです。
この経験と自信、新しく変わった自分を武器に今後もどんどん前に進んでいってほしいです。

陣内さんの留学生活が、これから留学する方へ良い見本となり、留学の価値をもっと高められることを期待しています。

YES JAPANでは引き続き、高い意識を持った学生が意義のある留学をできるようサポートしていきます。
留学相談を随時受け付けていますので、ご興味のある方は公式LINEまたはお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です