白鵬女子のファーストペンギン:畠山 亜麻羅さん

2021年12月、神奈川県横浜市にある白鵬女子高等学校はアメリカカリフォルニア州、マーセッドカレッジと高大連携協定を結びました。
この協定により、マーセッドカレッジへの指定校推薦枠の確保やアメリカの学生との交流プログラム、グローバルエリート研修プログラムの参加などがプログラムとして展開されていき、日本から海外大学への進学の機会がさらに広がるものとなります。

そして、2022年6月、この白鵬女子高校からマーセッドカレッジへの長期留学の第一号となる生徒がアメリカへ飛び立ちました。
今回、白鵬女子高校のファーストペンギンとしてアメリカへ進学したのは、畠山 亜麻羅さんです。
前例のない中、アメリカ進学の道へ飛び込んだ彼女に、アメリカへ行くまでのことや新生活の様子を聞きました。
新たな地でも自分の良さを生かして現地に順応しながら生活する様子が読み取れ、これから留学を目指す方々にとってとても有益な話になっています。
是非ご覧ください。

留学に至るまで

「私は、従兄弟がカナダに住んでいるということもあり、外国の話を聞く機会や実際に日本の外での生活に意識が向く機会がありました。
その影響で、行ったことのない国に行って色々なことに挑戦してみたいと思い始めたのが留学を考え出したきっかけです。
英語圏の国に進学をしたいという希望もあったので、アメリカとイギリスの進学先を探していたところ、ちょうど当時在籍していた白鵬女子高等学校がカリフォルニア州にあるマーセッドカレッジと、高大連携協定を締結したことを知りました。
マーセッドカレッジは専攻科目が豊富で、尚且つ留学生サポートもしっかりしていたので、当時の私自身の英語力と金銭面を考え、進学を目指すことに決めました。

白鵬女子高校とマーセッドカレッジがパートナーシップを結んでいるということもあり、入学の大きな壁である英語力に関しては英検2級以上の英語力証明と8週間の付属語学学校(MCELI)での語学研修を条件として、大学に本入学できるというものでした。
ですので、留学へ行くことが決まってからは英語の勉強を頑張り、既定の期間内に英語力の証明をして渡航準備を進めることができました。
同時に、英語力やコミュニケーション力を補う勉強はもちろん大切でしたが、アメリカという異国の地で自立した生活を送れるように意識をしながら料理や家事をしっかりとできるようにしたり、当分会えなくなる家族や友達との時間も増やし大切にするように心がけ、勉強面でも生活面でも留学準備をしていました。

当時から留学は本当に貴重な思い出、経験、学びの機会になると思っています。環境が大きく変化することに対応するのは決して簡単なことではないですし、何が起こるかも分からないですが、今しかできないことや留学でしか得られないことばかりだと思うので、自分を信じて、課題に追われながらもアメリカ生活を存分に楽しんで、いつか留学してよかったと思えるようにしたいと思いながら留学に向けて心の準備もしていました。」

留学生活が始まって

「アメリカに到着して生活が始まって、まず苦労したことは日常にたくさんありました。
例えば、渡米してすぐの頃は大学まで自転車で通っていたのですが、自転車乗るにもどこを走ったらいいのか、道路の作りや信号の配置、交通ルールが全く違うので慣れるまでハラハラしていました。
日本では電車やバスもほとんど時間通りで色々と予定も立てやすいですが、アメリカではバスも時間通りには来ないことも度々あります。車社会といわれるように移動も車が主なので、日本よりも交通の利便性が良いとは言えない環境であるように感じます。

日本では当たり前だと思っていたトイレの機能にも驚きました。アメリカではなかなかウォシュレットなどの機能があるトイレはなく、流れる強さや流れ方もどこか頼りなく、詰まりやすい所ばかりで今までの感覚と違い苦労しました。
他には、現金を使う人がほとんどおらず、電子マネーやクレジットカードが主流という違いに驚いたり、食の違いにも驚きました。

英語に関しても日本で習ったものとはまた違い、ネイティブの速さやスラング、イントネーションに慣れるのにも時間がかかりました。
この辺りは時間と共に慣れていくことの方が多かったですが、今でも少し苦労していることは、体調を崩した際に(大学内にクリニック等はありますが)日本ほど気軽に行くことのできる医療機関が整ってないという感覚であるため、日ごろからの自己管理が必須になります。
アレルギーや持病がある人は、そういったことも想定して自分い合う薬を充分に持ってきたり、現地でどういう対応をするべきなのかあらかじめ確認しておいた方が良いと感じました。」

授業の様子

「これまでの高校の授業や、語学学校では分からない箇所はすぐに教えてもらえて、授業内容にしっかりと追いつきながら理解を深めることができていたと思います。
ただ、いざ大学の授業がはじまり、英語で専門的に何かを学ぶとなると、日本語ではスムーズに理解できるようなことも全て一から覚えるような感覚で、毎授業予習や復習を絶対に手を抜けませんし、先生が話している中でわからない単語があったらメモをして後で調べたりと、常に『聞く』『書く』『調べる』の繰り返しです。
それ以外で英単語の勉強などをするときは、私は見て書いて覚えるより、実際に使って理解した方が良いので、ホストファミリーにこれはどう使うのか確認したり、話していてわからない単語があったらすぐ聞いたりしていました。
英語力を上げる一番の方法は色々な人と話をしたりコミュニケーションをとることです!」

新生活の様子

「現在は初めてアメリカに来た時のホームステイ先とは違うところに今住んでいて、そこはアメリカで仲良くなったフランスからの留学生が住んでいた家です。
これまで、どの家庭でもとても優しく迎え入れてもらい、私はホームシックになったことが未だにないくらい家族のように接してくれます。

初めに住んでた家は、白人系の家族で、1歳年上のホストシスターがいました。
彼女はとても優しくて何かあったらすぐ助けてくれたり、毎日学校はどうだったか聞いてくれたり、わからない単語などを一緒に勉強してくれたりもした良い思い出があります。

新しく出会った現在の家族はホストマザーが白人系、ホストファザーがメキシカン系で、子供が3人居る家庭なのですが、私にも娘同然のように接してくれ、日本にいる私の家族も気にかけてくれたり、とても優しい家族です。
休日はこの家庭の近くに住んでいるおじいさんとおばあさんの家に家族で集まってディナーを食べたり、フットボールの試合を見たり、サンフランシスコに出かけたりと、たくさんのことをアメリカの家庭内で経験してます。
ついこの間は、本物の銃も撃つことのできる施設に連れて行ってもらいました!

アメリカに来て生活で苦労していることは、まず食事の違いです。
特にマーセッド(カリフォルニア州全般)はメキシカン系の方々が多いため、メキシカンフードやハンバーガーを食べる機会が多いです。
たまに自分で日本食を作ったりもしますが、食材の違いできちんとした日本食がなかなか作れないと感じることはあります。
物価も高くその分円安なので、それだけで苦労はしています…。

クラスメイトとコミュニケーション取ることはあまり難しくはないのですが、アメリカには色々なバックグラウンドを持つ人がいるとカレッジ内だけでも感じるので、そういったところも意識しながら話しをするようなこともあり、日本にいたときではなかなか気が付かないことにアンテナを張らなくてはいけないことも多いです。
それと、テキスト(SMS)でコミュニケーションを取るときはスラングや略語などが多く使われるで、そういった英語も予め学んでおけると苦労しないなと思います。
『日本人だよ』と話をするだけで、相手もとても興味持ってくれるので、現地の方々と話すのが楽しいです!」

これからの目標

「これからの目標は、できるだけたくさんの人と話したり英語力を上達させることです。
そして、色々な人がいるので自分に与えられた機会を無駄にせず、たくさんのことにチャレンジする事を大切にしてます。
もちろん単位も頑張って取れるよう勉強する事も大きな目標の一つです。
今は、4年制大学への編入はせず、卒業後は日本に帰ろうと考えていて、将来は日本だけでなく海外で活躍できる仕事をしたい為それに向けて準備をしていこうと思ってます。」


たくさんの人とコミュニケーションを取ることを常に意識しながら、それを楽しむことで、たくさんの学びの機会を得られていることと、それと同時に英語力も上がっている畠山さんの留学生活のお話が聞けました。

留学生活には大変なことや苦労もたくさんありますが、それ以上に得ることのできる楽しさや学び、喜びや感動、人との繋がりがあります。
これからも留学を通して、畠山さんの良さを生かしながらすべてのことに向き合いながら乗り越えていって欲しいと思います。YES JAPANでは引き続き、高い意識を持った学生が意義のある留学をできるようサポートしていきます。
留学相談を随時受け付けていますので、ご興味のある方は公式LINEまたはお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

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