留学先での専攻はどうやって決める?
大学進学をしていくにあたり、沢山のものの中から専攻(Major/メジャー)を選んでいきます。
大学によって専攻の数や種類にも違いはあり、専攻の選び方は様々で「興味のある分野のことをもっと探求したい」「将来の夢や目標に繋がるものを専攻していきたい」など、留学生各々が色々な考えで専攻を選んでいます。
もし「まだ自分が何を本当に勉強したいかわからない」「将来何をしたいかわからない」という方でも問題はありません。
アメリカの大学の場合、日本の大学とはシステムが異なり、専攻はいつでも変更することができるのでまずはじめは一般教養の授業を履修しながら色々な種類の講義を通して興味の湧くものや自分に合うものを探すことができます。
逆に「挑戦してみたい専攻がいくつかある」という場合でもアメリカの大学ではダブルメジャー(2つの分野を同時専攻)や副専攻(マイナー)といった柔軟な制度もあるので、授業量が多少増えその分大変にはなりますがそういった形で学生生活を送っている学生もたくさんいます。
基本的に大学は単位制で、準学士(2年制大学卒)で60~70単位、学士(4年制大学卒)で120~130単位の履修が必要とされています。
この中で約半分ほどが専攻科目の単位になってきます。2年制大学に進学しても、4年制大学に進学しても最初の2年間は一般教養の履修を課されるカリキュラムになっているため、この2年間は専攻は関係なく英語、数学、歴史、科学、社会学、哲学など様々な教科を広く学んでいきます。
ですので、もっと専攻分野を探求していきたいということであれば2年制大学卒業後に4年制大学の3年次に編入したり、4年制大学の3年次に進級していくことが必要になっていきます。
ベースとして、最初の2年間で様々なものを広く浅く学び、3、4年目で専攻科目を深堀りし、さらに大学院でもっと探求をしていくというのがアメリカの教育の考え方ですので、覚えておくと良いでしょう。
ある程度自分の学んでいきたいものや、興味のあるものが決まっていて、方向性に目処が立っているようであれば、自分の編入したい4年制大学で単位移行が可能な科目や、進級に必要な単位を効率よく取っていくことができます。
この辺りは各大学に常駐している進学アドバイザーやカウンセラーがサポートをしてくれ、授業スケジュール等を組んでくれます。
では、実際にどんな専攻があるのかいくつか留学生に人気の専攻を紹介していきます。
ビジネス学
ビジネス専攻は編入や就職、その先のことを踏まえても多様な分野で生きてくる強化を学ぶ専攻です。大学によって名称や細かな種類が違いますが、ビジネス専攻の中でも細かな学科に分かれているので、その中で特に興味のあるものを専攻していくことになります。
例えば、同じビジネス専攻でも「会計学」「マネジメント学」「経済学」「ビジネス管理学」「マーケティング」「不動産」など細部にわたって学科が分けられていることがあります。
実際、ビジネス専攻という括りの中では履修する授業が似ているということもあります。授業の例としては「ミクロ・マクロ経済学」「商法」「数学」「管理・財務会計」などがあります。
ほとんどの大学で備えられている専攻になるので、入学や編入の窓口は広く選択肢が広いのもメリットの一つで、留学生に人気の専攻です。
運動学(キネシオロジー)
スポーツの経験やこれからスポーツに関わっていきたいと考えている生徒に人気なのが運動学(キネシオロジー)です。
大学によってはキネシオロジー専攻の中にアスレティックトレーナーも含まれます。(アスレティックトレーナー留学の詳細はこちら)
学科は大学によって異なりますが、主に「フィットネススペシャリスト」「栄養学」「コーチング」「アスレティックトレーニング」「体育学」などがあります。
将来的にフィットネスコーチやストレングスコンディショニングコーチを目指したり、様々な形でスポーツに携わりたい方にお勧めです。
授業しては「解剖学」「生物学」「生理学(運動生理学)」「栄養学」「物理学」「化学」などの理系科目の履修が多いです。また、ウェイトトレーニングやテーピング、応急処置のクラスなども履修していく可能性があり、座学だけでなく実践も行いながら進んでいく専攻なので、アクティブな学びを求める方に人気な専攻になります。
心理学
ソーシャルサイエンスや教育学の分類とされることが多く、人気の専攻である心理学は、一般的な心理学の知識はもちろんですが、発達心理、異常心理、精神分析、行動主義、生物学的心理、スポーツ心理、社会心理など幅広い知識について学びます。
心理学はありとあらゆる場面で相互関係があり、我々の生活に密接に関わっています。
大学の3年目、4年目あたりにあるとより深く分野も分かれることもあります。Counseling Psychology(カウンセリング心理学)、Clinical Psychology(臨床心理学)、Social Psychology(社会心理学)、Behavioral Psychology(行動心理学)など特に興味のある分野を細かく勉強することが可能です。
将来へのつながりとしては、心理学の知識や経験はたくさんの業種や現場で有効とされていて、どのような職種に就くかは関わらず将来に生きてくるものが学べる専攻です。
教育やソーシャルサービス(社会事業)、人事管理、メンタルヘルスの分野で特に活躍の機会が多いと言われています。
会計学
会計学は一般的に数学的知識を応用しビジネスマネジメントに関わるお金の計算を行います。ですので、大学によってはビジネス専攻の学科として扱われることや、会計学のみ独立して専攻として成り立つことがあります。
主に履修していく代表的な授業は「企業財務」「原価計算」資本予算と投資」「会計処理」「税法」などがあげられます。
法人、個人事業、非営利など様々なビジネス形態がある中で、その規模や目的に応じて経済活動の方法や法律などを数字を通して学んでいきます。
将来へのつながりとしては、経理事務員、一般的な簿記管理、会計士、公認会計士、監査役などが例として挙げられます。
STEM
STEMとは「Science, Technology, Engineering, & Math」の略で、STEM自体が専攻ということではなく、理系の分野を指す言葉になります。
現在アメリカではSTEM教育に力を入れています。近年のIT技術の発達により、STEMの重要性やニーズが高まっていることが背景にあります。
STEMを細かく専攻に分るすると、「生物学」「地理学」「バイオテクノロジー」「工学」「化学」「数学」「情報科学」「物理学」「IT」などの理系専攻になります。
英語で理系科目を学ぶのは覚悟と根気が必要です。ただそれと同時に将来の可能性を秘めている分野になりますので、留学中の苦労が長期的にみて価値あるものになることでしょう。
特に日本はまだまだSTEMのフィールドでや研究分野では諸外国に後れを取っています。ですので、アメリカの大学で最先端の知識や経験を得ることができるのも留学をして学ぶことの大きなメリットになります。
リベラルアーツ・一般教養
一般教養の分野を広く浅く学ぶ専攻になります。2年制大学を卒業する際、4年制大学に編入する際、3年次に進級する際に必要な教養科目を学習していきます。
主に「英語」「数学」「社会学」「芸術」「人類学」「保健・スポーツ」など分野を問わず様々なものを履修していきます。
大学入学時に専攻が決まっていない方ははまず一般教養科目の履修をしてみることをお勧めします。
幅広い分野について学ぶことで、各分野の知識を身につけられることも魅力の一つです。さらに、興味を持てるものやより深く学びたいものが見つかれば、その専攻へ変更し大学生活を続くけることができます。
留学生対談動画
以下、現役留学生3名による座談会の動画になります。
別々の専攻(農業ビジネス、心理学、ビジネス)をしている3名が留学をしたきっかけや、留学をするきっかけや専攻を選んだきっかけなど、等身大で話をしてくれています。
参考になる話もあるかと思いますので、是非ご覧ください。
留学先での専攻は迷うところもありますが、アメリカの大学のシステムを良く理解し、うまく利用していくことが大切です。専攻をいつでも変えられるというのは、大学生活中常にオープンマインドでいることができるため、興味のあるものに端から手を出してみて本当に興味のあるものを探してみるのも良いかもしれません。
授業外でも様々なバックグラウンドの知り合いもできるでしょうし、大学にはアカデミックアドバイザーも常駐しています。色々な方向からのアドバイスや情報を得ることも未来を拓くうえで有効です。
この大学生活の数年間は、広い視野を持ちながら自分探しをしてもらえたらと思います。
もちろん弊社でも留学前の段階で適切なアドバイスもさせて頂きますので、是非ご相談ください。
YES JAPANでは引き続き、高い意識を持った学生が意義のある留学をできるようサポートしていきます。
留学相談を随時受け付けていますので、ご興味のある方は公式LINEまたはお問い合わせフォームよりお問い合わせください。