アメリカ留学でのチャレンジと成長:塩原 瑚々さん

アメリカに留学する上で大きな壁になるのが、大学の入学条件となる英語力。通常TOEFLやIELTSといった英語技能試験で既定の点数を取ることで入学条件を満たします。
今回、アメリカでの大学生活をお話を聞いた塩原 瑚々さんは、高校生のときから英語力証明の目標に向け毎日朝5:30からのオンラインセッションに参加をするなど、コツコツと努力を重ねてきました。
アメリカ生活が1年を過ぎ、生活に慣れてくると同時に新たな試みやこれからの進路のこと、それに向けた創意工夫など、色々なものに目を向け日々の生活を送っているようです。学業だけではなく課外活動やクラスメイトとの交流など、これから留学する方にとって見本となる行動力が感じられます。
そんな塩原さんに今の生活についてお話を聞きました。

留学までの経緯

「私は海外や留学には小学生の頃から憧れがありました。それと3歳年上のいとこが、海外大学に進学したこともあり、それを見て自分が進路選択をするときに留学に挑戦したいと思ったのがきっかけです。
長野県にある松本第一高校に通っていたのですが、校内で留学の説明会がありそこでマーセッドカレッジの存在を知り、とりあえず外に出て色々なチャレンジをしてみたいと本格的に留学を目指すようになりました。
その留学説明会に参加していなければ、日本の大学に進学していたかもしれないと思います。
両親も私が留学をしたいということに関して反対をすることなく応援してくれましたし、高校の先生方も頑張ってこいと背中を押してくれました。」

大学の授業

「高3の時にコロナ禍での特別処置もあり、マーセッドカレッジの付属語学学校が主催するTOEFL PBTを受けることができて、入学基準の450点をクリアできました。
そこに至るまでも簡単ではなく、週に4回は朝5時半からオンラインのTOEFL対策講座を受講したり、英語の勉強量自体も増やしたりしました。元々英語は好きだけれど得意だったわけではない中、とにかく全体的にカバーできるように時間を費やしました。

海外経験は過去にもオーストラリアに短期留学に行ったことがありましたが、改めて長期でアメリカに行くという点ではもちろん不安もありました。英語で大学の授業や生活についていけるか、ホストと気が合うかなども心配しながら渡航したのを覚えています。
2021年の6月の夏学期から授業を取り始めまして、コロナ禍でしたが対面の授業を取るところからアメリカでの大学生活がスタートしました。

現在の専攻は栄養学です。高校の時から栄養学に興味があって、管理栄養士になりたいと思いながら留学もしたいと考えていて、留学をしながら栄養学の勉強をするという道を選びました。
今履修している授業は、生物学や化学など理系科目が多く、今は留学開始当初の時に比べると、色々なものに慣れて理解もできるになってきました。
初めの頃は本当にわからなくて、苦しんでいましたが、今は大変だけれども楽しさを感じるようになってきていて、学びが身についている感覚もあります。

勉強方法は一人で勉強する以外にもクラスメイトと一緒に勉強しています。化学のラボのクラスの同じグループの人と良く勉強しますが、結構教える側になることが多いです。実際、教えることで勉強の内容が身についていると感じることもあり、人とコミュニケーションを取りながら勉強をするのも効果的だと思っています。
あとは、授業と授業の隙間時間に予習復習や課題はしますし、家に帰ってからも勉強をします。
私自身朝方のスタイルの方が合っているので、テスト前は早朝4時頃に起床して勉強をしています。

アメリカの大学では専攻以外の科目の授業も多く受けます。
そんな中数学は元々好きではなかったですが、受講してみてそこまで嫌いではないかなという感覚はあったのは新たな発見でした。
一方歴史の授業は、全然興味がわきませんでした。最後までなかなか楽しめずにいたという思い出があります。

色々な授業で共通しているのが、授業の中にディスカッションやグループワークが組み込まれていることです。個人的に日本にいるときから自分の意見を言うのは苦手なので、このディスカッションやグループワークは余計に気合を入れないと取り残されてしまうので、やらざるを得ない環境だからこそ、そこが大変だと感じます。
ディスカッションやグループワークの時、いつも相手の意見を聞いてから先にすごく分析してしまって、自分の意見をアウトプットするのに時間がかかってしまうことが多々あり、そこが今後に向けた改善点です。

あとは、コロナ禍に授業がほとんどオンライン対応になってしまったこともあり、全然外に出ない時間が増えてしまって、対面授業のように新しいクラスメイトと友達になれるようなこともなく、ボランティアなどの課外活動もなかなか挑戦できない期間があり、そこが寂しかったです。

去年の自分に言いたいことでもありますが、これから留学する方は、たくさんアクションを起こせると思うので最初から色々なものにトライして時間を有意義に使うべきだと思います。」

ホームステイやシェアハウスでの生活

「ホストファミリーとの生活は約1年くらい経験して、今年の7月に出て今はシェアハウスという形で一軒家の1部屋を借りています。
家のオーナーさんは週一自宅に帰ってくるような形で、基本的には一人暮らしのような感じです。

ホストファミリーを出てから寂しさは感じますし、振り返ると家族の中で生活させてもらえるのもいい環境でした。
今はルームメイトがいますが、オーナーさん同様全然会うことはないので英語の日常会話はかなり少なくなってしまいました。

ホストでの良い思い出は、ファミリーの結婚式に参加できたことです。ホストシスター2人が私の滞在中に結婚されたので、2回結婚式に出れることができました。
私はバイオリン小さいころからやっているのですが、お姉さんの結婚式の際にバイオリンを弾いてほしいと言われて、弾く機会がありました。
こういった家族のイベントに参加できるのはとても楽しかったです。

アメリカにも色々な家族や家族構成がありますが、ホストマザーが毎日忙しい方で、ホストファザー介護が必要ということもあり、外に遊びに行くということはあまりなく、基本的におうちの中で日常会話などをしながら仲良く過ごすという生活スタイルでした。

アメリカの物価上昇に伴い、ホームステイの家賃が上がるタイミングがきたのと、自立して色々やってみたいと思い、シェアハウスを探しました。
オンラインで部屋探しをしましたが特に何もトラブルはなく、コンタクトを取って下見をしに行くような流れでしたが、色々警戒心は持ちながら行動をしていましたで特に問題が起きなくて良かったです。

シェアハウスに移ってからはもちらん自炊生活が始まり、これが大変です。
私の親にもホストファミリーにも、今まで作ってもらえたありがたさを改めて感じています。
勉強や課題も今まで通りにやらないといけないですし、時間が足りないと感じることもあるので、これまで以上にタイムマネジメントをしっかりとできるように頑張らないといけないです。

あとは、ボランティアにも挑戦したくて、色々と探しながら連絡を取っています。これまでコロナの影響でそういった活動の受け入れをしていない団体もたくさんあったので、何か見つけていきたいです。
病院や老人ホームでバイオリンの演奏などもボランティアの一環としてやってみたいと考えていて動いています。」

滞在

「今はY.E.S.のマーセッドオフィスでも学生スタッフとしても勤務しています。
約1年ほど前に学生スタッフの募集があり、スタッフの方からお誘いを受けて、自分の経験にもなるし挑戦してみようと思いました。

主な仕事内容はアカウンティング関係が多いです。正直これまで全くやったこともないもので、Excelすらもよくわからず、勤務が始まったころは不安でした。
でもスタッフの方々が丁寧に教えてくれ、だんだんと慣れてきたところで、今は前ほど大変だと感じないほどになりました。

今は仕事の幅も少し広がり、アカウンティングだけではなくて、野球防具のベルガードの米国販売の業務にも関わっています。SNSでの広報をサポートしながらInstagramではどうしたらたくさんの方に見てもらえるか企画を考えています。なかなかアイデアを出すのが大変ですが、そういったものも含めて色々な経験ができてて、楽しく仕事ができています。

一緒に働くスタッフの方からも多方面から学んだり、吸収できるのも有意義な時間を過ごせている理由です。」

これからの目標

「これからの目標としては、アメリカの栄養士の資格を取りたいと思っています。そのためにまずは4年制大への編入を目指しています。
4年制大学を卒業したのち、1年間OPT(OPTについてこちら)で働いて、試験を受け合格したらその資格が取れます。

そろそろ4年制大学編入の手続きや申し込まないといけない時期で、行きたい大学探しをしていますが、大学も様々で本当に自分がどこに行きたいのかよくわからなくなってきてしまったというのも感じています。
まずは、CSU(カリフォルニア州立大学系)に申し込むように動いていて、とりあえず候補としては2校考えています。
大学選びには専攻のプログラム内容であったり、授業料やその地域での生活費用を気にしています。

もう一つの選択肢としては、マーセッド卒業後に一度OPT(別記事:アメリカ学生ビザでで働ける「OPT」とは)をやるかも考えています。OPTの1年間の期間で自分の本当に行きたい大学を見つけられるようにするのも良いかと考えています。

あとは変わらず今後も成績も高くキープしていきたいのと、ボランティアなどの課外活動等にも積極的にかかわっていきたいと思います。
長期的にはアメリカで働けるのであれば栄養士として働きたいとも思っているので、色々な経験がこの目標に生きてくるようにしたいです。

日本に帰るとなると栄養士の資格が異なり、アメリカの資格が日本で通用しないようなこともあるので、栄養関係の職種にどうかかわっていくのかも考えながら目の前のことをコツコツしっかりと進めていきたいです。」


長い目で将来のことを考えながら、目の前のことに向き合いアクションを起こしている力強い生活を送っている様子です。
客観的に自己の苦手分野や改善ポイントなども分析できていて、これからの伸びしろを非常に感じます。
これから4年制大学へ進んだり、その後の就職など、たくさんの選択肢の中から塩原さんがどのように進んでいくのかとても楽しみです。有意義な時間を過ごしながら頑張ってほしいです。

YES JAPANでは引き続き、高い意識を持った学生が意義のある留学をできるようサポートしていきます。
留学相談を随時受け付けていますので、ご興味のある方は公式LINEまたはお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

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